あらすじ
甲子園を目指す高校球児の漫画。主人公は長野県にある中学校の野球部に所属しており、ポジションはピッチャーをしていた。中学の野球部は弱く最後の公式戦も一回戦敗退となる弱小ぶり。しかしその最後の試合で偶然名門高校のスカウトの目に留まり、スカウトされ野球名門高校に入学する。入学した学校は所属部員が100人もいる名門高校。そんなレギュラーを掴むのも難しい環境の中、主人公はエースの座を掴むためにひたむきに努力をする。
同学年に同じくエースを狙っているライバルが登場する。そのライバルは中学時代投げる球が速過ぎて、球を取れるキャッチャーがいないほどの剛速球投手。さらにバッティングも出来き華があるイケメン。一方主人公はクセ球とバントを武器としていて愛嬌がる盛り上げキャラ。果たしてどちらがエースの座を掴むのか!!
感想
この漫画はキャラも内容もしっかりいしていとても面白い。
昔の漫画は一般の公立高校に入学して部活を作るとから始まり、最後に名門高校を倒す話が多かったが、この漫画は名門高校に入学するところからはじまる。当然ながら名門高校なのでレギュラー争いが激しい。1年生の多くは当然レギュラーになれないが、2年、3年になったらどうなるのだろうという楽しみがある。精神的に弱そうな人もしっかりした先輩になるのかな、などと思うと先が楽しみになる。そんな、厳しい環境の中で主人公はエースになり、全国制覇することを目指している。才能があって努力する人達の争いは読んでいて面白い。
この漫画はキャラクターが魅力的で女の人からの支持も熱い。ライバルのピッチャー、先輩の天才キャッチャー、職人肌のセカンド、ライバル校の天才ピッチャーあたりが人気なのだろう。他は男人気はありそうだけど女人気はなさそうだな。偏見だが女性からのキャラクター人気がある漫画は内容が薄く、個性を際立たせるだけの漫画になっていることが多い中、この漫画は内容もありかつキャラクターが立っている印象がある。キャラ人気だけでしょと思って避けている人がいたら読んだ方がいいかもしれない。
また、監督もかっこよく、魅力的だ。他のわき役たちもしっかりと描かれており、読んでみると入り込んでしまうだろう。名門高校なので当然レギュラーになれず、裏方をがんばっている部員も出てくる。腐ることなく裏方に徹しているが自分だったら辞めてしまうのかなとか考えたりもしたのを覚えている。
後、こういうので兄とか弟とか出てくると気分盛り上がるよね。この漫画にもそいうの出てきます。
おまけ
テレビのニュースで名門高校の補欠(ベンチにも入れない)が取り上げられていて、地区予選が始まる前に紅白戦を行って、紅白戦を最後に一足早く引退するってドキュメンタリーだった。そして紅白戦が終わった後、監督が「申し訳ないが、残りの時間はレギュラーのサポートに徹っしてほしい」って言ってて、引退する部員達が泣きながら「はいっ!!」て答えていて、ナレーションが「彼らの最後の夏は野球をすることなくサポートに徹するのだ」って言ってたのを思い出してた。