神様はサウスポー

週刊少年ジャンプ
今泉伸二

あらすじ

死んでしまった父親とそのボクシング仲間の意思を継ぎ、ボクシングで世界チャンピオンを目指す

主人公は小さいころからボクシングのリングに立つ父親を応援していたが、父親は弱くいつも負ける姿を見てきた。そんな父親を尊敬して応援していたが父親も年を取り引退する。自分では無理だったが世界チャンピオンを育てるためにアメリカに渡りトレーナーとして再起を図るが思うようにいかず、最後は外で凍死してしまう。主人公は親を亡くしてしまい修道院に拾われ育てられる。時は立ち大きくなった主人公はキリスト教徒になっており、神にもらったとされる左腕で世界チャンピオンを目指す。

感想

小さいころの回想が多く出てくるのだが、その回想は暖かく泣ける話が多い。完全に読者を泣かせに来ている。世界チャンピオンになることを期待して読んでいるのではなく、この泣ける回想を読むために読んでいる人が多かっただろう。この回想シーンのためにこの漫画は存在すると言っても過言ではない。

大きくなった主人公は同じような境遇(父親が弱小ボクサーで早く死んでいる)の兄妹の家に下宿するのだが、その二人の過去も泣ける話が多い。

作者が読者を泣かせに来て、そして読者が泣く。まさにウィンウィンの関係である。

この漫画は読んでみるとかなり大げさな描写が多い。時代的なものもあるのだろう。聖闘士セイヤとかそのあたりだったと思う。そのため、ツッコミどころか少し笑ってしまうシーンもある。しかし、そんな小さいことにこだわっていてはいけない。この漫画で気にするところは回想シーンなのだから。

 

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