週刊ヤングマガジン
小林まこと
あらすじ
高校柔道部の物語
主人公の三五は高校に入ったら吹奏楽部に入部しようと考えていたが柔道部員の先輩に去年吹奏楽部が潰れたとだまされ、柔道部に入部する。はじめは体の線も細く、期待されていないが徐々に才能を発揮していき柔道部のエースになる。
また、この漫画は全編を通して笑いの要素が組み込まれている。
感想
この漫画を読んだことがある人が、この漫画を聞いて思い出すことはセッキョーという新人歓迎会だろう。このセッキョーは単なる後輩いびりで仮入部が終わった1年生に気合いを入れるために行われている。そして、毎年このセッキョーで多くの部員が辞めている過酷なものだ。そしてこれを乗り越えた1年は来年自分がセッキョーする側に立つことを楽しみにしている。そのために続けている部員もいる程だ。ある年のセッキョーではセッキョーで部員のほとんど辞めてしまったので「来年はお前らやるな」と言ったところ「嫌です」とはっきり断っている。このように悪き伝統は受け継がれていくのだ。今の現実世界ではこのような後輩いびりは存在しないだろうが、昔はこのような訳の分からないイベントが本当に存在した。私も似たようなものを経験したことがある。
他にも訳の分からない伝統イベントが登場し読んでいて面白い。もちろん柔道の方も真面目にやっている。真面目に柔道をやっているところに、ところどころ笑いが混じっていて面白く読むことができる。
おまけ要素ではあるが目が離せないのは「さぼりの天才名古屋」だ。たまに登場しては笑いを提供してくれる良キャラだ。